札幌では、雪そのものの重みよりも 「屋根から落ちてきた雪」 で家のまわりの物が壊れるご相談がよくあります。落雪は一度に数百キロ単位の重さになることもあり、軒下にある物はひとたまりもありません。
雪が積もる前の今のうちに、落雪で壊れやすい場所を知っておき、置き場所や守り方を見直しておきましょう。
落雪で壊れやすい場所5つ
1. カーポート
屋根の雪がカーポートの屋根に落ちると、屋根材(ポリカーボネート板)の割れや外れ、柱や梁の曲がりにつながります。カーポートは「どのくらいの積雪に耐えられるか」が製品ごとに決まっていて、上に落雪が重なると想定を超えやすくなります。
2. フェンス・門扉
隣地との境や通路沿いのフェンスは、屋根からの落雪と、除雪で積み上げた雪に両側から押されて、傾きや支柱の曲がりが起きやすい場所です。
3. 給排気筒・ホームタンクまわり
北海道の戸建ては、室内に置く灯油の暖房機・給湯器が多く、外壁には 給排気筒(室内の機器が空気を取り入れ、排気を出すための筒)が出ています。ここに落雪が当たって曲がったり、雪でふさがれたりすると、機器が止まる原因になります。灯油のホームタンクや屋外の配管も、落雪の通り道にあると要注意です。
4. エアコン室外機
軒下や壁ぎわに置かれた室外機は、落雪でファンのカバーが割れたり、架台ごと傾いたりすることがあります。雪に埋まると運転の効きが悪くなることもあります。
5. 物置
屋根の軒下に置いた物置は、落雪で屋根がへこんだり、扉がゆがんで開かなくなったりします。中の物を出しにくくなるため、冬の間に気づいても直しにくい場所です。
雪が積もる前にできる備え
- 屋根から雪が落ちる範囲を確認する:昨シーズンの冬に雪が積み上がった場所がそのまま落雪の範囲です。写真が残っていれば見返してみてください
- 動かせる物は落雪の範囲から離す:物置・室外機の架台・タイヤ置き場などは、秋のうちに移動を検討しましょう
- 給排気筒のまわりを空けておく:雪を積み上げる場所にしない、防雪カバーの有無を確認する、などが基本です
- 屋根の雪止めや板金の状態を見る:三角屋根の雪止め金具が外れていたり曲がっていたりすると、落雪の勢いが増えます。屋根に上らず、地上から見える範囲で確認してください
無落雪屋根(屋根の上に雪をためて溶かす屋根)の家でも、軒先から張り出した雪がまとまって落ちることがあります。屋根の点検については「冬が来る前にやっておきたい無落雪屋根の点検リスト」でも紹介しています。
壊れたときは火災保険の「雪災」の対象になることも
落雪による破損は、火災保険の 「雪災」 の補償で扱われることが多い被害です。カーポートや物置、フェンスなどは、ご契約で「建物」に含まれているか(建物の付属物として扱われるか)によって対象かどうかが変わります。室外機など建物に取り付けられた設備も、契約の内容で扱いが分かれます。
また、自己負担になる「免責金額」の設定によっては、小さな修理だと保険が使えないこともあります。詳しくは「火災保険の免責金額とは?」の記事をご覧ください。
保険が使えるかどうかは、保険会社の調査とご契約の内容で決まります。被害に気づいたら、次のことをしておくと相談がスムーズです。
- 壊れた場所を、全体と近くの両方から写真に撮る(日付が分かると安心です)
- いつ・どんな雪のあとに気づいたかをメモしておく
- 危険がない範囲で、壊れた物を片付ける前に記録を残す
まとめ
- 札幌では、屋根からの落雪で家のまわりの物が壊れる被害が多くあります
- 壊れやすいのは、カーポート・フェンス・給排気筒やホームタンクまわり・エアコン室外機・物置です
- 雪が積もる前に、落雪の範囲を確認し、動かせる物は移動しておきましょう
- 落雪による破損は火災保険の「雪災」の対象になることがありますが、契約内容と免責金額で扱いが変わります
- 被害に気づいたら、片付ける前に写真とメモで記録を残しておくと安心です
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