火災保険の免責金額とは?札幌の雪害で5万・10万・20万はどう違う

雪の積もった冬の札幌の街並みと山並み お役立ち記事
雪の積もった冬の札幌の街並みと山並み

雪の季節が近づくと「屋根や雨どいが壊れたら火災保険は使えるの?」というご相談が増えます。そのときに意外と見落とされているのが、保険証券に書かれている 「免責金額」 です。

免責金額によって、同じ被害でも受け取れる金額が変わったり、小さな修理では保険が使えなかったりします。冬が来る前に、ご自宅の契約を一度確認しておきましょう。

免責金額とは?「自己負担する金額」のこと

免責金額とは、損害が出たときに ご契約者が自分で負担する金額 のことです。「自己負担額」と書かれている保険会社もあります。

一般的に、免責金額を大きく設定するほど毎年の保険料は安くなり、小さく設定するほど保険料は高くなります。契約時に「保険料を抑えたい」と選んだ結果、思ったより大きな免責金額になっていることもあります。

札幌で多い雪害(雪の重みや落雪による屋根・雨どい・カーポートの破損)は、火災保険の「雪災」の補償で扱われることが多く、この免責金額の設定がそのまま関係します。

2つの方式があります

免責金額の考え方には、大きく分けて2つの方式があります。どちらの方式かは契約の時期や商品によって違います。

1. 差し引く方式(免責方式)
損害額から免責金額を差し引いた残りが支払われる方式です。最近の火災保険はこちらが多い傾向です。

2. 「20万円以上なら全額」方式(フランチャイズ方式)
損害額が一定額(多くは20万円)以上になったときだけ、損害額の全額が支払われる方式です。20万円に届かない場合は支払われません。比較的古い時期の契約で、風災・雪災などに設定されていることがあります。

5万・10万・20万でどう変わる?(計算例)

分かりやすくするため、仮の数字で比べてみます。実際の支払額は、保険会社の調査で認められた損害額やご契約の内容によって決まります。

例1:雨どいの部分交換など、損害額が8万円の場合

  • 免責5万円(差し引く方式)→ 8万−5万=3万円
  • 免責10万円(差し引く方式)→ 損害額が免責金額に届かず、支払いなし
  • 20万円以上なら全額(フランチャイズ方式)→ 20万円未満のため、支払いなし

例2:屋根板金の張り替えなど、損害額が30万円の場合

  • 免責5万円 → 30万−5万=25万円
  • 免責10万円 → 30万−10万=20万円
  • 20万円以上なら全額 → 30万円

このように、小さな修理ほど免責金額の影響が大きくなります。逆に被害が大きい場合は、方式の違いで受け取る金額が変わることがあります。

冬が来る前に確認しておきたい3つのこと

  • 保険証券の「免責金額(自己負担額)」の欄:補償ごとに金額が分かれている場合があります。「風災・雹災・雪災」の欄を見てください
  • 方式:「損害額から差し引く」のか「20万円以上で支払う」のか。分からないときは保険会社や代理店に問い合わせると教えてもらえます
  • 契約の更新時期:免責金額は更新のときに見直せることが多いです。保険料とのバランスで考えましょう

免責金額があっても、被害は記録しておきましょう

「どうせ免責金額に届かない」と思っていても、実際に調べると、屋根の上や雨どいの裏など見えない場所にも傷みが見つかることがあります。被害の範囲によって損害額は変わるため、まずは現状を確認して、写真と見積書で記録を残しておくと判断しやすくなります。

また、火災保険の請求には期限があります(多くは被害から3年)。気づいたときに早めに記録しておくのがおすすめです。雪害と火災保険の基本は「雪害で火災保険は使える?」の記事でも解説しています。

まとめ

  • 免責金額は、損害が出たときに自分で負担する金額(自己負担額)のことです
  • 「差し引く方式」と「20万円以上なら全額の方式」があり、契約によって違います
  • 小さな修理ほど免責金額の影響が大きく、保険が使えないこともあります
  • 冬が来る前に、保険証券の「雪災」の免責金額と方式を確認しておきましょう
  • 保険が使えるかどうかは契約内容と被害の原因で決まります。まずは写真と見積書で現状を記録しておくと安心です

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